インド 机上再旅行

2015 (← 2002.12)

写真クリックで拡大

 

サールナート

 サールナートは、釈迦が悟りを開いた後、初めて説法を説いたとされる初転法輪の地。仏教の四大聖地のひとつ。鹿が多くいたことから鹿野苑(ろくやおん)とも呼ばれる。ガンジス河沐浴で有名な、ワーラーナシー(ベナレス)の北方約10kmに位置する。

 仏教四大聖地とは、ゴータマ・ブッダ(釈迦)の生涯の重要な事跡に関わる4つの聖地のこと。涅槃経によれば入滅(死)の直前に自ら指定したという。

 ルンビニ (藍毘尼):生誕の地
 ブッダガヤ (仏陀伽邪):成道(悟り)の地
 サールナート (鹿野苑):初転法輪(初めての説教)の地
 クシーナガラ (拘尸那掲羅):涅槃(入滅、死)の地

 高さ43m、直径28mという巨大なダメーク・ストゥーパが目印となっている。ストゥーパとは、もともと、釈迦が荼毘に付された際に残された仏舎利を納めた塚をいう。最初は釈迦を祀って、釈迦の誕生した涅槃の地に塔を建てた。 その後、仏教が各地へ広まると、仏教の盛んな地域にもストゥーパが建てられ仏舎利を祀るようになった。このストゥーパは6世紀ごろに造られた。(ダメーク・ストゥーパをダメーク法眼塔と日本語表記している記事が見られるが、ここでのストゥーパを「法眼塔」と訳するには違和感がある。ネパールのスワヤンヴナートにあるストゥーパなどは「法眼塔」と訳するのにぴったりであるが。)

v2_5376

 

 発掘が進められ,紀元前3世紀にアショカ王の建てたダルマラージカ塔の石柱が発見され、その柱頭の4頭のライオン像はインドの国章、台座の法輪は国旗として使われている。アショーカ王の頃(紀元前3世紀)から12世紀頃までの遺址と多数の彫刻が出土し,ダルマラージカー塔と根本精舎を中心にグプタ時代に最も栄えたことが明らかになった。 現在はインド政府によって整理され遺跡公園になっている。緑の芝生や木々が美しい庭園。その中に昔の僧院の跡や小さな仏塔の跡が点在している。

 出土の中には「サールナート仏」と呼ばれる仏像も多数あり、ムルガンダ・クティ寺院(初転法輪寺、根本香積堂)からは美しい初転法輪像が発掘された。それは、最高傑作とも評され、サールナート考古博物館に収蔵されている。

 「初転法輪」という言葉の中に出てくる「輪」は、古代インドでは最強の武器のことで、巨大な輪を山の上から転がして敵の城門を破壊したりしていたらしい。仏陀の教え(法)には邪悪なものを倒す力があるという意味で、説法を法輪で表わし、最初に説法を行ったことは、最初に輪を転がしたことになり、初転法輪と名付けられた。

 ムルガンダ・クーティ寺院(初転法輪寺、別名根本香積寺)はサルナート遺跡のすぐ隣にある。1931年に造られた比較的新しいもので、中には金色の御本尊(初転法輪像の複製)と、日本人絵師、野生司香雪氏(アジャンタ壁画の模写を手伝う)の手によるブッダの生涯を描いた壁画がある。

 

 サールナート公園内の地図

 

僧院や仏塔の跡 PC220011

 

ダメーク・ストゥーパ PC220014

 

DSCF0001

 

正装姿を撮影させてもらった DSCF0002

 

 サールナート公園の風景<動画> (右クリックでダウンロード 24MB)

 

ムルガンダ・クーティ寺院入口 DSCF0003

 

寺院内(インターネットから)

 

上図の正面 DSCF0004

 

右側面。日本人絵師、野生司香雪氏の作 DSCF0009

 

左側面(上図の反対側) DSCF0005

 

DSCF0007

 

DSCF0008

 

寺院の本尊(初転法輪像の複製) DSCF0006

 

釈迦初説法オブジェ(張りぼて) PC220031

 

 ムルガンダ・クーティ寺院<動画> (右クリックでダウンロード 28MB)