南米旅行:パタゴニアとギアナ高地 その44

2011.02.11-13

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アウヤンテプイ遠望と地形

 

 アウヤンテプイの姿を初めて見たのは、ユリの滝へ行く途中、車の荷台から後ろを振り返ったときであった。異様な輪郭と、その高さに威圧された。

 

初めて見たアウヤンテプイ(部分拡大) 2/11 pm.4:06 vv5177

 

2/11 pm.4:07 100mm vv2_9079

 

 ユリの滝の観光後、帰りに写真ストップをお願いしたが、その時は雲の中で、全くその姿を見ることができなかった。翌日、サポの滝へ行くときに見ることができるというので期待していた。

 しかし、そこからはアウヤンテプイの左側部分しか見ることができなかった。

サポの滝へ行く途中で見たアウヤンテプイ 2/12 am.11:35 vv5344

 

2/12 am.11:41 200mm vv2_9317

 

2/12 am.11:41 400mm vv2_9319

 

 遊覧飛行の後、ロッジの近くにあるアウヤンテプイのview pointへ再度出向いた。そこで40分ほど撮影を繰り返したが、遅くなるほど濃淡が薄くなり、到着直後の写真が最も鮮明であった。

 

ロッジの近くのview pointから 2/12 pm.5:25 400mm vv2_9614

 

 出発の日の朝、3度目にview pointを訪れたが、雲のため鮮明な写真を撮ることはできなかった。

 

出発の日の朝 2/13 am.8:33 400mm vv2_9736

 

雲の動きが早く、見える部分がどんどん変化 2/13 am.8:34 vv2_9737

 

2/13 am.8:36 vv2_9739

 

 帰宅後、カナイマから撮った写真を検討していくと、ロッジ近くからの写真と、サポの滝近くからの写真との連結部分に、撮影できていない部分のあることが確認された。

 

?の部分に何があるのか?

 

 インターネットで検索できる写真を調べていくうちに、次の写真を発見した。それにより、アウヤンテプイの中央部分が少し欠落していることが判明した。

 

インターネットで掲載されていた写真(拡大なし)

 

 カナイマを出発する日、飛行機が南へ迂回したため新しい写真を撮っていた。それを追加検討することにより北側からの遠望がより正確に把握することができた。

 新しい写真は次の2枚である。

9855

 

9861

上の写真より左(東)に移動してから撮影したためDとEの幅が広くなっている。

これはその間に谷があることを示している。

 

 次の写真はサポの滝を訪れたときのもので、「9855」と比較すると、左側にまだ隠れた部分のあることが明らかになった。

9317

 

 次の写真はカナイマのロッジ近くから撮影したもので、「9855」の写真の右側部分との連結が明らかになった。

9626

 

 次はGoogleの航空写真と対比させて、写真のどの部分が、地図のどの位置と対応しているのかを明らかにしたいのであるが、見る位置により形状がどんどん変化すること、および写真からは前後関係(手前と奥の区切り)が十分に把握できないことから中断した。

 

地形

 アウヤンテプイの遊覧飛行では、予備知識がないので、写真を撮っても、それがどの部分なのか全くわからないままに終わった(エンジェルフォールは別にして)。そこで写真整理の準備として、アウヤンテプイはどんな地形なのか、情報収集を試みた。

 ロッジの食堂に展示されていた地形図は参考になった。しかしGoogleの航空写真(またはGoogle Earth)と比較すると、地形にかなりいいかげんな部分があり、特にカラオ川の位置(下の写真、右側)が間違っているように思える。

 

アウヤンテプイの地形図(ロッジで) v2_9750

 

 検討の過程で発見した一つは、悪魔の谷の東側(エンジェルフォールの対面から北側)にあるテプイはアウヤンテプイには含まれていないことである。Googleの航空写真でも、アウヤンテプイの卓状台地部分は茶色に着色されているが、東側のテプイは注意深く見ないと高い台地になっていることがわからない。その領域も明確ではない。他の資料でも、その台地を明示していないものが多い。そのような表示の仕方は、アウヤンテプイの範囲を明確にするためには有用であるが、実際の全体的な地形を知ろうとするときには不便である。

 東側のテプイが明示されている場合でも、その位置、名称は統一されていない(Wei-tepui & Cerro La Luno, UEI KAPUY, WEI TU PU(Cerro del Sol & Cerro de la Luna) など多様である)。

 アウヤンテプイの地形に関する資料(その1  その2  Googleの航空写真

 

 アウヤンテプイの周辺は次のように説明できる:

 今、アウヤンテプイの中心近く、エンジェルフォール付近に北を向いて立っているとしよう。左手(西側)にはテプイからかなり離れたところをカロニ川が北方向に流れている(すぐ傍にはCucurital川がある)。右手(東側)すぐの所は悪魔の谷で、テプイから流れ落ちた水が集まりつつチュルン川を形成し、北に向かって流れている。東側テプイの外郭に沿ってカラオ川が流れており、テプイの北端で左(西)に折れ、悪魔の谷のところでチュルン川を併合し、北に向きを変えてカナイマの方に流れ下る。カナイマ空港は、アウヤンテプイの北、数十キロに満たないところ、カロニ川とカラオ川に挟まれた地点に位置する。右側のカラオ川はカナイマ・ラグーンとサポの滝に流れ込み、ユリの滝を通過して、少し北に行ったところでカロニ川に合流する。カロニ川は途中で巨大な湖(Guri)を通過して、カナイマから約300km北で、ベネズエラ最大のオリノコ河に合流する。アウヤンテプイの南端には、別の観光拠点 Kavak などがある。