草の根の信仰
2016.10
片山
世界の各地を、ツアーに参加しながら訪れているうちに、日本の地蔵尊と同じような、庶民の祈りの場が世界中に広く存在することに気付きました。ツアーの写真記録から、それらを抜き出したのが、このページです。
私などは、信仰というと何らかの宗教と結びつけて解釈してしまいたくなります。しかし、特定の宗教と結びつける前に、人間には素朴な信仰心というものが世界中に広く存在するのだという事実を発見したことが新しい驚きでした。
それぞれの宗教には教祖が存在し、その人の世界観を基にそれぞれの宗教観が形成されます。それが宗教戦争など、本来の宗教の目的とはかけ離れた、争いの原因ともなってきました。
素朴な信仰心をそのまま集結して、平和な社会への進展に役立てることができればすばらしいと思います。
Nikon Photo Square での展示写真は10枚に限られるため、できるだけ多くの地域から、ということを念頭に置いて、撮影した各地から1枚づつ選びました。
10枚の展示写真
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写真1 カンボジア・アンコールワット 20D_11236
道路のロータリーにある御堂。
アンコールワットをはじめ、周辺に多数の寺院があるが、
祈りは絶えない(走行車窓から)
写真2 インド・カジュラホ DSCF0044
ホテル(Trident)の敷地内にある祭礼場所
写真3 ネパール・スワヤンヴナート V2_05342
タルチョ(祈祷旗)。風による読経
写真4 ネパール・バクタブル V2_07643
タチュバル広場にある水場
写真5 モロッコ・フェズ V2_27682
ネジャーリン広場にある水場。
モロッコはイスラムの国であるが、
水場は昔から神聖な場所とされてきた。
写真6 エジプト・カイロ近郊 V2_39520
道路の一隅に設けられたイスラム・祈りの場
(走行車窓から。履物はすべて脱いでいる)
写真7 シチリア・パレルモ市内 V2_21752
建物の壁に嵌め込まれたマリア像
写真8 イタリア・ドロミテ V2_35718
カルデナール峠にあったイエス像
写真9 イースター島・アフタハイ V3_15600
海辺のマリア像(モアイ像や教会も近くにある)
(走行車窓から)
アルゼンチン・ウシュアイア(南米南端) 写真10 V_14700
道路沿いのマリア像(ガイドに聞くと「saint」と呼んでいるそうだ)
(走行車窓から)
追加の写真
展示できなかった多くの写真を追加したページを作ってみましたが、本来の目的にとっては蛇足だったかも知れません。