ピレネー・バスク地方 (その8)

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トゥールーズ 1

 

 旅行の順序としては、フランスのトゥールーズが最初の観光場所であった。

トゥールーズ、Toulouse は、フランスの南西部に位置し、100万人前後の人口を有するフランス第5位の都市である。

トゥールーズを縦断するガロンヌ川の右岸(東側)は沈まない高台で、古代ローマ都市があった。この高台は商業地区でもある。ガロンヌ川の左岸、サン=シプリアン地区は、都市を囲む城壁の外にあたり(かつては市の郊外)、洪水の際には調整池にもされた貧しい地区だった。

トゥールーズは独特の建築的外観を持つ建物が多いことから、別名『バラ色の都市』(la villerose)と呼ばれる。トゥールーズ周辺には建築資材に適した石がないため、焼いたテラコッタ・レンガを積み重ねて資材としたことに由来する。

『スミレの市街』(Cité des violettes)という別名もある。スミレの群生地がトゥールーズにあり、ここでの花の生産が非常に重視されてきたことによる。

トゥールーズでは、地図 に記したように、ミディ運河、キャピトール、サン・セルナン教会などを訪れた。

 

ミディ運河

 ミディ運河(Canal du Midi)は、ピエール=ポール・リケ(Pierre-Paul Riquet)により発案され、国王ルイ14世により国家プロジェクトとして認められた。1666年に開始された工事は、難工事続きで、リケの逝去から7ヶ月後の1681年に完成、その後水害などの被害による改修を経て、1694年に最終的に完成した。

運河の建設以前は、トゥールーズ周辺から地中海への大量物資移動は、トゥールーズを流れるガロンヌ川を利用して、ボルドー付近で大西洋に出て、イベリア半島をぐるっと大回りしなければならなかった。運河により輸送距離は約 3,000 km 短縮され、ジブラルタル海峡の通行税をスペインに支払う必要もなくなり、海洋での海賊出没のリスクもなくすことができた。

ミディ運河は、トゥールーズでガロンヌ川から分岐し、地中海に面したトー湖にいたる全長 240 km に及ぶ長さを持つ。

この運河の完成で、運河沿いの地区の産物の流通が盛んとなり、ボルドー、サンテミリオン、ラングドック地方のワインは飛躍的に生産量を伸ばした。その結果、リケの故郷ベジエはワイン交易の中心地として大いに発展した。19世紀に鉄道に取って代わられるまで、大西洋と地中海との間を船舶で結ぶ、大量輸送ルートであった。

現在では運河クルーズで人気の観光地となっている。動力を持たない当時の船舶を人や馬が引くために運河の両側につけられた道には、日差しを遮るために45,000本ものプラタナスや糸杉が植えられており、心地よい水辺の散歩道となっている。

文化遺産として1996年に世界遺産に登録された。

 

 さて、トゥールーズでミディ運河のどの地点を訪れたのか、説明がなかったので調べて見た。その結果、マタビオ駅付近ということが判明した。

(どのように探したのか、ご関心があれば→pdf 4.9M

 次に観光周辺地図を示す(番号は写真の説明に使用)。

 

マタビオ駅(地図番号1) 7s_07600

 

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地図番号2付近を見る DE_19454

 

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地図番号3、閘門扉 7s_07605

 

7s_07606

 

地図番号3の下、閘室 7s_07601

 

閘室の後部 DE_19455

 

閘門(水門)付近の詳細

 

運河の技術的な鍵となる「水門(舟の上下移動装置)」については、次のURLなど、「閘門(こうもん), Lock」をキーワード検索すると詳しい説明が見られる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/閘門

 

 しかし水門の実際的運用に関しては消化不良のままの部分が残っている。

・閘室に入れられた船の上下移動にはどのくらいの時間がかかるのか

地図中に例示したように、閘室をほとんど占有するくらいの大きな船もある。

いきなり閘門扉を開いて水を排出すれば大きな揺れなどで舟が損傷する危険も

十分にある。どんな方法で水流をコントロールし、どれくらいの時間で舟を閘室から移動できるのか。

・16世紀という時代を前提とすると、蒸気機関など人工的動力による揚水は実用にならないと想定される。高所に溜池を設置して、というような説明もあるが、基本的には、上流側の水を下流に流すという方法のみではないかと思われる。2隻の船を連続的に移動させるような場合、閘室への水の注入、排水を継続して行うことが必要になるが、自然の水の流れで、どれくらいの時間が必要になるのだろうか。渇水期にはどうするのだろう。

 

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落書きアート 7s_07596

 

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遠出のレジャーに 7s_07631

 

貸し自転車 7s_07646

 

すみれ号の北側にある係留船 7s_07609

 

すみれ号(地図番号4) 7s_07612

 

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すみれ号内部 7s_07615

 

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すみれ号の北側にある係留船 7s_07623

 

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上図の対岸側から DE_19457

 

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運河の建設者、ポール・リケの石像 7s_07624

 

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すみれ号 DE_19459

 

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運河クルーズの船 7s_07636

 

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